【オープンアクセス用語集】
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質問
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回答
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機関リポジトリ / 学術機関リポジトリ Institutional Repository
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大学や研究機関等の各機関において、研究、教育等の成果情報を収集、電子的に蓄積、保存し、原則的に無償で永続的かつ安定的に利用に供することを目的としたインターネット上のデータベースのことです。機関リポジトリを構築・運用することによって機関の成果情報の長期的な保存や効果的な発信、機関の認知度の向上、社会への貢献などが期待できます。
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メタデータ metadata
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情報やデータを検索するため、これらに付加された、作成者や日付などのことで「データに関するデータ」あるいは「情報に関する情報」のことです。特にインターネット情報源に関する情報について用いられます。書籍に対する図書館目録データにも相当します。
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セルフ・アーカイビング self-archiving
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著者が自分の論文等を自分自身のサーバ、分野別サーバ、あるいは大学・図書館等が運営するサーバに蓄積し、無償で公開することです。
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グリーン・オーエー Green OA
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査読済み最終稿を著者自らがアーカイブし、機関や分野別リポジトリに収集し、一定のエンバーゴ期間(アクセス不可期間)を設けた後、一般公開するものです。エンバーゴ期間は出版社の方針によっても異なります。グリーンOA の一番の利点は、著者の負担なしに論文が公開されることです。
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5 |
ゴールド・オーエー Gold OA
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著者支払い型のOAの出版モデルです。著者投稿論文が受理された後、著者がAPCを出版社に支払い、出版可能となるという仕組みです。利点は、出版と同時に論文への無料アクセスが可能となることです。さらに、ゴールドOAで出版される論文は、電子出版に関する検索、ナビゲーション、アラートといった付加価値サービスを受けることにより、発見可能性や利用度が向上します。
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エンバーゴ embargo
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ジャーナルが刊行されてから、掲載論文の全文がリポジトリやアグリゲータ(複数の出版社の電子ジャーナルや電子書籍を分野別等にまとめて提供するサービス事業者の総称)で利用可能になるまでの一定の期間のことです。
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エーピーシー APC / Article Processing Charge
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論文の著者が自身の論文をオープンアクセスにするため、出版社等に支払う費用のことです。論文処理費用、論文掲載料、論文出版加工料などと訳されます。
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プレプリント Pre-print
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査読前で出版されていない原稿のことです。
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ポストプリント Post-print
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査読され、出版社が受理した論文の原稿のことです。 これには、 ・著者の最終原稿や改定済み、アクセプトされた草稿(出版前) ・出版社が編集したり付け足したりしたもの ・査読済み最終原稿の後日における改定や校正版 が含まれます。
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著者最終稿 author’s final version / Author Manuscript
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査読が完了し、出版社から受理される直前に著者が提供した原稿のことで、出版社によるレイアウト調整等の手が加えられていない版のことです。
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アーカイブ arXiv
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アメリカのコーネル大学が運営している物理学分野等のプレプリントサーバです。本学でも図書館がarXivの運営費を拠出して協力しており、多くの研究者による活用が望まれます。 物理学、数学、計算機科学、量的生物学、Quantitative Finance、統計学の、プレプリントを含む様々な論文が保存・公開されているウェブサイトです。
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リサーチゲート ResearchGate
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科学者・研究者向けのソーシャル・ネットワーク・サービスで、原著論文の共有や質問・回答、協力者の募集などが可能です。 https://www.researchgate.net/about
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ディーオーアイ DOI / Digital Object Identifier
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インターネット上の電子的なコンテンツに対して恒久的に与えられる識別子で、学術雑誌論文等でよく利用されています。これにより、URLのリンク切れなどによっておきる検索機能の障害を克服することができます。http://doi.org/ の後にDOIを付けることで、当該の論文等にアクセスできます。 (参考) https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/1685
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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス / CCライセンス Creative Commons license
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著作物の利用者に対して、どういった利用ならば著作者の許可なしに行えるのか、という利用条件を示すための共通のライセンスとして世界的に普及しているものです。 全部で6種類のライセンスが用意されており、学術雑誌論文については、以下のライセンスがよく用いられています。 ・CC BY(著作者を表示すれば自由に利用可能) ・CC BY-NC(著作者を表示すれば非営利目的なら自由に利用可能です) http://creativecommons.jp/licenses/ 例)以下の論文では文末にCC BYのライセンス(アイコン)が表示されています。 http://www.nature.com/ncomms/2016/160902/ncomms12565/full/ncomms12565.html
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