学術雑誌論文を博士論文にする場合

学術ジャーナル等に掲載された論文を学位論文として提出する際、出版社が作成したPDFファイルが一般的に用いられます。

しかし、このような論文等の著作権は、多くの場合、投稿時の契約で著者から出版社に譲渡されており、出版社のPDFファイルをインターネット上で公表できるか否かは、各出版社の方針により異なります。

学位申請される論文が、学術ジャーナル等に掲載済み、または、掲載予定の場合は、以下の点にご協力をお願いいたします。

1. 出版社の著作権ポリシーについての情報提供

学術ジャーナル等に論文を投稿される際にご覧になった、出版社の著作権ポリシーに関する情報(著作権譲渡書(Copyright Transfer Form)の写し、出版社ウェブサイトの著作権に関するページの画面コピー等)を、「博士論文のインターネット公表確認書」とあわせてご提出ください。

2. 公表確認書の記載内容について

ご提出いただいた論文データの内容を図書館にて確認した後、以下に該当する場合は、「博士論文のインターネット公表確認書」(以下、公表確認書)の記載内容と異なる取り扱いとなることがありますので、ご了承ください。

(1) 公表確認書において、「九州大学学術情報リポジトリ(QIR)にて公表する」を選択しているが、出版社の方針により公表できない場合 ⇒ 論文の全文は非公表となり、要約のみ公表します

(2) 公表確認書において、既に学術ジャーナル等へ掲載されていることを理由に「やむを得ない事由により非公表とする」を選択しているが、実際は公表可能である場合 ⇒ 論文の全文を公表します

3. 著者最終稿のご提供

出版社のPDFファイルをインターネット上で公表することが認められていない場合も、「著者最終稿」と呼ばれる、著者自身が作成した投稿用原稿ファイルについて、大学等のリポジトリへの登録を認める出版社が多数あります(Elsevier、Springer等)。

ご提出いただいた学位論文が、上記の方針を持つ出版社の学術ジャーナルに掲載された論文と確認できた場合は、図書館から著者最終稿のリポジトリへの登録をお願いすることがあります。

なお、著者最終稿は、提出された学位論文と同一の版ではありませんので、学位規則の定めるインターネットによる公表に相当するものではありません。しかし、リポジトリへの登録により、研究成果の影響力向上をはじめ、さまざまなメリットがございますので、著者最終稿ファイルのご提供にご協力ください。

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