粗悪学術誌(注意喚起)

粗悪学術誌にご注意ください!

粗悪学術誌とは?

査読誌であることをうたいながら、著者から論文投稿料(APC)を得ることのみを目的として、適切な査読を行わない、低品質かつ悪質なオープンアクセス形式のジャーナルです。このようなジャーナルを「粗悪学術誌」「ハゲタカジャーナル」「predatory journal」などと呼び、大きな問題となっています。

粗悪学術誌に投稿すると…

  • 著者自身の信頼・評価の低下:掲載誌への不信から、読者に疑いの目で見られてしまう
  • 投稿料トラブルの恐れ:論文掲載後も、さまざまな名目で料金を請求されることも
  • 投稿撤回が認められず他のジャーナルへの再投稿ができなくなる恐れ
  • 論文の長期的なアクセスが担保されない恐れ

粗悪学術誌の特徴

  • 編集責任者が明確でない
  • 査読の期間が極端に短い:出版社が査読の迅速さを自ら謳っている場合も
  • ジャーナルの名称やロゴが、有名なジャーナルに酷似

粗悪学術誌への投稿を防ぐには…

ホワイトリスト・チェックリストを確認する

ホワイトリストDirectory of Open Access Journals (DOAJ)https://doaj.org
厳格な審査を通過したOAジャーナルを収録
Web of Sciencehttps://www.webofscience.com/wos/woscc/basic-search
収録基準を有する文献DB
チェックリストThink Check Submit

https://thinkchecksubmit.org
信用できるジャーナルを選ぶためのチェックリスト
https://thinkchecksubmit.org/journals/japanese/
日本語版

https://www.youtube.com/watch?v=m8iELPbhzYA
Think Check Submit Japanese(動画) [YouTube]

Think Check Attendhttps://thinkcheckattend.org
信用できるカンファレンスを選ぶためのチェックリスト

※ ホワイトリストは、あくまで判断の目安であり、ホワイトリストに収録されていないものが全て悪質なジャーナルであるというわけではありません。

ジャーナルの公式サイトを見る

自身でジャーナルの公式サイトを検索し、エディターのプロフィールを確認してみましょう。
過去の掲載論文を読んでみて、質が担保されているか確認するのも有効です。
また、SciRev(https://scirev.org/)という査読プロセス情報のレビューサイトで、ジャーナル毎の査読期間を調べることができます。

先輩や同僚に評判を聞く

先輩・同僚や近い分野の研究者に、そのジャーナルの評判を聞いてみましょう。
また、ジャーナルの質について懸念する声がないか、SNSなどもチェックしてみましょう。

チラシ「ハゲタカジャーナル!ダメ!絶対!」(附属図書館eリソース課2024.4作成)

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