オンライン版 三田文学

明治43年、当時慶應義塾大学文学部の主任教授であった永井荷風を主幹として創刊された『三田文学』。本データベースは、その創刊から終戦前まで397冊をデジタル化したものである。自然主義の牙城であった『早稲田文学』に対抗し、『スバル』『新思潮』等のメンバーが結集。森鷗外、上田敏、佐藤春夫、水上瀧太郎、久保田万太郎ら慶應義塾関係者のみならず、泉鏡花、谷崎潤一郎、井伏鱒二、丹羽文雄、坂口安吾ら塾外にも広く門戸を開き、清新な誌風を保ち続けた。戦中の用紙不足により多くの雑誌が休刊を余儀なくされる中、『三田文学』は昭和19年まで刊行が続き、日本近現代文学研究において貴重な資料となっている。
広告ページも検索可能で、風俗、経済、経営などの研究にも活用が可能である。
明治43年5月号(1910年創刊)~昭和19年10・11月合併号(1944)全397冊を収録。