スタンダール『パルムの僧院』手沢本の注釈付画像を公開しました
スタンダール『パルムの僧院(La Chartreuse de Parme・1839年刊))』手沢本のひとつ、シャペール本(l’exemplaire Chaper)を、所蔵する米国モルガン図書館&博物館の許可を得てデジタル化し、九大コレクションで公開しました。著者が第2版の出版を企図して夥しい数の加除の修正を書き込んだ同書は、いうまでもなく作家の創造の秘密を探るうえできわめて貴重な資料にほかなりませんが、しかし研究者にとっては今日までアクセスが著しく困難な状況が続いていました。このたび九大コレクションでシャペール本の高解像度の画像を公開する運びとなり、これによって当該分野のみならず、文学研究の進展に大いに資することが期待されます。なお、テキスト注釈として本学人文科学研究院の髙木信宏教授による書き込みの翻刻を掲載しています。