相見文庫104冊をデジタル公開しました

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 中央図書館所蔵の相見文庫104冊を九大コレクションでデジタル化公開しました。
 相見文庫は、明治・大正・昭和期の美術史家相見香雨(繁一、1874~1970)の日本美術史関係を中心とする旧蔵書で、文学部の中野三敏教授(当時)の仲介で寄贈されました。
 今年2024年は相見香雨生誕150年ですが、近年は、在野において近世美術史研究に偉大な業績を残した巨人として再評価されており、その実証的な研究を支えた香雨の旧蔵書及び自筆調査記録(島根大学附属図書館デジタルアーカイブ認証コンテンツ)等からなる相見文庫も注目されています。
 今回は、国文学研究資料館「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」等のプロジェクトにより、これまでデジタル化した和本104冊を公開しました。
 なお、中野三敏氏旧蔵の雅俗文庫にも相見香雨の旧蔵書が含まれています。
 

資料一覧

九大コレクション > 貴重資料 > 相見文庫

天罡地煞圖』 天保6年序刊
 津和野藩江戸家老多胡逸齋によって出版された水滸伝の好漢を描いた画集。原画は清の画家・陸謙。

草花諸鳥繪本手鑑
 鳥や草花の絵手本。植物学者・牧野富太郎(1862~1957)と津山松平家の蔵書印が押印されている。津山松平家では、松平斉(1874~?、松平斉民八男)、松平康春(1892~1972、子爵松平家二代当主)が東大で植物学を学んでいる。

観嵩月『絵事考録
 観嵩月(高嵩谷門下の画人)の手録で、内容の大部分は古書画の過眼録。香雨によればもともと狩野亨吉(1865~1942)が秘蔵していたものを何とか交換して入手したとのこと。元々18冊であったが戦災で17冊焼失し、第二巻の1冊のみ残った。

参考文献

【担当窓口】

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