久保猪之吉関係資料233冊をデジタル公開しました

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 現在医学図書館で開催中の久保猪之吉生誕150周年記念貴重書展(〜 2025.01.31、電子展示も公開中)に合わせ、関係資料を九大コレクションでデジタル化公開しました。
 久保猪之吉(1874~1939)は、日本の耳鼻咽喉科学のパイオニアで、戦前期福岡の文化サロンの中心としても知られますが、書物への造詣も深く、耳鼻咽喉科教室に貴重な古医書を蒐集し、その多くは日本初の医学博物館である久保記念館に残され、一部が医学図書館に所蔵されています。
 久保は個人でも書物を蒐集し、その膨大な蔵書は没後に売り立てに出されましたが、泌尿器科教室の主任教授高木繁や医史学者岩熊哲ら久保を慕う関係者により一部の図書が購入されました。
 今回デジタル化公開したのは、下記三つのコレクションの一部計233冊です。

デジタル化資料例

物品識名』 文政8年(1825)跋 泌尿器科教室旧蔵久保本
 約四千の日本産の動・植・鉱物名をイロハ順にし、和名と漢名を対応させたもの。蝶に関する箇所には「スミ」の印が捺されている。久保は蝶の研究者としても知られ、国立科学博物館に久保が蒐集した蝶の標本が所蔵されている。今回デジタル化した『金匱心典』からも久保が採集したと思われる蝶の翅が発見されている。本書の「スミ」の意味は不明だが、久保の蝶研究の過程で使用されたと思われる。

新刊医家必用』 明和9(1792)年 泌尿器科教室旧蔵久保本
 明の孫應奎が編纂した、四君子湯以下131の処方についてその効能を述べた処方集で、朝鮮で出版された銅活字版により日本で翻刻されたもの。伝本は極めて少ない。公共図書館の先駆とされる仙台の青柳文庫旧蔵本。
※この資料の画像は、インターンシップに来ていただいた学生さんが撮影したものです。

参考文献

電子展示「世界のイノ・クボと文学サロン 久保猪之吉
田村隆「久保猪之吉の旧蔵書」(『九州大学附属図書館研究開発室年報』2011/2012、2012年)
三木栄『朝鮮醫籍考』(1935年序)

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