『黒田長溥公伝』等江島文庫54冊をデジタル公開しました

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 中央図書館所蔵の江島文庫54冊を九大コレクションでデジタル化公開しました。
 江島茂逸(1842~1912)は、旧福岡藩士で明治前期福岡・博多の実業界で活躍した後、歴史研究に専念して数多くの歴史書を著します。
 これまで、『長溥公御遺事児嶋精巧氏談話』や『江島茂逸雑纂』等一部のみデジタル公開しておりましたが、今回は、これまでデジタル化した江島文庫54冊を公開しました。『黒田長溥公伝』をはじめとする江島自筆の稿本を中心とし、野村望東尼『夢かぞへ』・亀井昭陽『毛詩考』等の福岡先賢の著述の写本などを含みます。
 江島の著述には、明治以降に行われた福岡藩史、とりわけ幕末維新史に関する史料蒐集と歴史編纂事業の成果が反映されており、独自の記述が多数含まれます。江島文庫は、大藩ながら明治維新の中心になれなかった福岡藩士たちが、幕末維新期をどのようにとらえようとしたのかを窺う上でも興味深い資料群です。

資料一覧

九大コレクション > 貴重資料 >江島文庫
※デジタル画像は本文ありをチェック

黒田長溥公伝』稿本 明治期
 黒田長溥の人となりから起筆し、西洋の学問・技芸等の積極的な移入など開明藩主としての面を述べ、開国・維新に至る激動期の中での福岡藩の政治的動向を広い視野で多角的に論述している。『新訂黒田家譜』6巻(文献出版、1983)の底本となり、福岡藩幕末維新史研究の基礎史料。

高橋紹運岩屋城軍史』稿本 明治期
 高橋紹運の拠る岩屋城(四王寺山の南端)への島津氏の攻撃戦を中心に、その落城、豊臣秀吉による九州一統などを記した軍史。

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参考文献

第一回中央図書館貴重文物展観目録」(『大学広報』350、1979)
日比野利信「近代における大宰府研究」(『「古都太宰府」の展開』大宰府市、2004)
同「江島文庫」『九州大学百年の宝物』丸善プラネット、2011

 当デジタル化は、国文学研究資料館「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」及び「データ駆動による課題解決型人文学の創成プロジェクト」により実施しました。

【担当窓口】

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