【中央】<先生と読む 90分de名著③>安部公房『箱男』

イベント, 伊都 学内
開催日
2025.11.06
開催場所

中央図書館 グループ学習室 3+4(Sky きゅうとコモンズ内)

 

 

安部公房の作品の中でも特に難解といわれる『箱男』。
『安部公房全集』の刊行に携わった波潟先生と一緒に、
その「わからなさ」も含めた公房の魅力や世界観を
みんなで自由に語り合う読書会です。

<先生と読む>90分 de 名著とは?

図書館は、所属身分や専門分野を超えて、九州大学に所属するすべての人たちが自由に集える貴重な交流場所です。
その立地と理念を活かし、本を読む達人である先生方と共に読むことで、
参加した皆さんが、自身の学びや価値観に何らかの気づきを得られるような内容を目指す読書会です。
(1/22)の遠藤周作「沈黙」(6/19)のヘルマン・ヘッセ「車輪の下」に引き続き、今回は安部公房「箱男」を取り上げます。

作品と著者について

『箱男』(1973年)は、段ボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男の物語。
「見る」ことと「見られる」こと、「ほんもの」と「贋もの」など、目まぐるしく変化する役割やトリックが、この作品の理解を難しくさせている。
読む人を混乱に陥れ、それぞれの解釈を呼び起こす実験作。安部自身も自作解説で「アンチ・小説」としている。
2024年には映画も公開された。

安部公房(1924-1993)
日本の小説家、劇作家、演出家。幼少期を満州で過ごしたのち、東京大学医学部卒業。
三島由紀夫らとともに第二次戦後派の作家とされる。
1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。
1951年「壁」で芥川賞を受賞。
1962年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。
その他にも、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞。
作品は海外でも高く評価され、世界30数か国で翻訳出版されている。
1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員になるも、1993年急性心不全で急逝。
2012年読売新聞の取材により、ノーベル文学賞受賞寸前だったことが明らかにされた。

【日時】

2025年11月6日(木)16:40-18:10(5限)

【場所】

中央図書館 グループ学習室3+4(Sky きゅうとコモンズ内)

【定員・対象】

定員:15名

小説や映画で知っている方や興味のある方なら、学生 / 教職員どなたでも大歓迎!

【ファシリテーター】

【指南役】波潟 剛 先生(比較社会文化研究院)
【案内役】阪梨 結稀 (文学部 2年)
 正本 理成 (農学部 4年)

【当日の流れ】

  • 作品説明
  • 案内役の学生からの議題提供
  • みんなで討議
  • 先生による解説
  • まとめ

【参加方法】

下記URL、または画面下にある「申し込む」をクリックしてください!
申込フォーム
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/form/book-club-meeting-202511/

 


【お問い合わせ】
中央図書館 利用者サービス課
Tel: 092-802-2481 E-Mail: touservice@jimu.kyushu-u.ac.jp

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