【中央】<先生と読む 90分de名著②>ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』

イベント, 伊都 学内
開催日
2025.06.19
開催場所

中央図書館 グループ学習室 3+4(Sky きゅうとコモンズ内)

 

 

前代未聞のことだった。
泣くなんてことは疑いなく神学生にとって最も不名誉なことだった。(光文社文庫版、p121)

1番や2番になったからってそれがどうなる?
ぼくは20番だったけど、ガリ勉の君たちよりバカというわけじゃないよ。(光文社文庫版、p128)

 

親、学校、周囲の期待。
優等生としての誇りと挫折。
新たな環境、新しい友人、淡い恋。

私たちが抱えるさまざまな悩みや葛藤を
先生による作品解説と共に自由に考える読書会です

<先生と読む>90分 de 名著とは?

図書館は、所属身分や専門分野を超えて、九州大学に所属するすべての人たちが自由に集える貴重な交流場所です。
その立地と理念を活かし、本を読む達人である先生方と共に読むことで、
参加した皆さんが、自身の学びや価値観に何らかの気づきを得られるような内容を目指す読書会です。
今回は、ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」を取り上げます。

作品と著者について

『車輪の下』(1905年)は、ヘルマン・ヘッセが最も色濃く自身の体験を投影した自伝的作品。
南ドイツの小さな町で一番の秀才ハンスは、周囲の期待を一身に背負い猛勉強の末、エリート神学校に合格。
しかし、学業や友人関係がうまくいかず落ちこぼれ、故郷に戻って機械工として人生をやりなおそうとする。
ドイツ本国より日本ではるかに多く読まれている、日本人の心に刺さる名作。

ヘルマン・ヘッセ(1877-1962)
ドイツ生まれのスイスの作家。牧師である祖父や父と同じ道を進もうと神学校に進学するが、詩人になる道を捨てきれず退学。
転職を何度も繰り返し、「車輪の下」を書いた25歳の頃にようやく作家として成功する。
第一次世界大戦時に平和を呼びかけたことでナショナリズムの攻撃を受け、精神を病むようになるが、
『デミアン』以降の作品に、現代文明への強烈な批判と洞察、精神的な問題点などが多く描かれるようになり、
ヘッセをドイツ文学を代表する作家に押し上げた。
主な作品は『郷愁』『クヌルプ』『デミアン』『シッダールタ』『ガラス玉演戯』等。
1946年、ノーベル文学賞とゲーテ賞を受賞。

【日時】

2025年6月19日(木)16:40-18:10(5限)

【場所】

中央図書館 グループ学習室3+4(Sky きゅうとコモンズ内)

【定員・対象】

定員:15名

小説を読んだことのある方や興味のある方なら、学生 / 教職員どなたでも大歓迎!

【ファシリテーター】

【指南役】福元 圭太 先生(言語文化研究院)
【案内役】正本 理成   (農学部 4年)
     松瀬 萌々香  (法学府 博士2年)※ 図書館TA(Cuter)

【当日の流れ】

  • 作品説明
  • 指南役の先生からの議題提供
  • 案内役の学生からの議題提供
  • みんなで討議
  • 先生による解説
  • まとめ

【参加方法】

下記URL、または画面下にある「申し込む」をクリックしてください!
申込フォーム
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/form/book-club-meeting-202506/

 


【お問い合わせ】
中央図書館 利用者サービス課
Tel: 092-802-2481 E-Mail: touservice@jimu.kyushu-u.ac.jp

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