糸島関係絵図及び廣瀬文庫本『筑前名所図会』(一部)をデジタル公開しました

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第60回貴重文物展示&講演会「資料からみる糸島の歴史」に合わせ、九州大学附属図書館が所蔵する糸島関係を中心とする絵図及び廣瀬文庫本『筑前名所図会』(一部)等関係資料を九大コレクションで公開しました。

デジタル化資料一覧

所管 コレクション名 タイトル 年代 備考
中央図書館 国史蒐集古文書  長崎及瀬戸内海航海図 江戸期 糸島半島沿岸の航路図も含む
中央図書館 廣瀬文庫 筑前名所図会 五 遠賀郡宗像郡 文政元年頃 稿本
中央図書館 廣瀬文庫 筑前名所図会 八 伊都郡志摩郡 文政元年頃 稿本
記録資料館九州文化史資料部門 三奈木黒田家文書 辺田潟ヨリ今津潟迄御船通堀川絵図 寛政6年頃か  
記録資料館九州文化史資料部門 三奈木黒田家文書 [引津湾絵図] 江戸期  
記録資料館九州文化史資料部門 三奈木黒田家文書 志摩郡御境目絵図 文化10年頃か  
記録資料館九州文化史資料部門 三奈木黒田家文書 志摩郡辺田潟御境目一件ニ付取返シニ相成証文写 文化10年3月 「志摩郡御境目絵図」関係資料
記録資料館九州文化史資料部門 三奈木黒田家文書 志摩郡水崎御開普請所外記殿見分一件 文化11年4月 「辺田・新田・前原・萩浦四ヶ村入合御開絵図」関係資料
記録資料館九州文化史資料部門 三奈木黒田家文書 辺田・新田・前原・萩浦四ヶ村入合御開絵図 文化11年頃か  
記録資料館古文書・古記録部門 三苫文書(旧玉泉館) 怡土郡図 文政8年2月  
記録資料館古文書・古記録部門 三苫文書(旧玉泉館) 新開略図 嘉永2年か  
記録資料館古文書・古記録部門 檜垣文庫 船越築港設計図 明治29年頃か  
記録資料館古文書・古記録部門 檜垣文庫 糸島郡今宿村全地図之内鉄道線路及海路海浜地図 大正期頃  

以上の資料はネーミングライツパートナーのSky株式会社の命名権料によりデジタル化しました。

糸島の東西に貫く幻の運河計画を示す「辺田潟ヨリ今津潟迄御船通堀川絵図」や、同じく幻に終わった船越鉄道・船越築港計画を示す「船越築港設計図」は、糸島をめぐる知られざる歴史を今に伝えます。元岡周辺の新田開発を描く「辺田・新田・前原・萩浦四ヶ村入合御開絵図」は、江戸時代の伊都キャンパス周辺の景観を今に伝えます。これらの古地図を見ながら糸島を歩いてみてはいかがでしょうか。

江戸時代の前原宿(「辺田・新田・前原・萩浦四ヶ村入合御開絵図」) 

『筑前名所図会』は、博多の町人奥村玉蘭(1761~1828)によって著された福岡の観光ガイドブックで、福岡藩内の景観や風俗、伝説等を挿絵によって解説したものです。廣瀬文庫本『筑前名所図会』(甲本乙本2部)は、キャンパス移転期に再発見され、調査復元を進めておりますが、比較的状態の良い甲本遠賀郡宗像郡、伊都郡志摩郡の2冊をデジタル化しました。
廣瀬文庫甲本は、福岡市博物館所蔵の奥村家本より遡る稿本であり、奥村家本では削除・変更された部分が多数見られ、また、玉蘭が現地で実写したであろう原画も残されています。200年前に玉蘭が描いた景観と、現在の景観を比べてみてはいかがでしょうか。

叶嶽(『筑前名所図会』伊都郡志摩郡
奥村家本では削除されており、廣瀬文庫本にのみ存在する挿図

怨霊出現図(『筑前名所図会』遠賀郡宗像郡
奥村家本と描写が全く異なり、廣瀬文庫本は木々で不気味さを演出し、人物描写も躍動的になっている

公開画像の二次利用

資料により条件が異なりますので、各画像の権利情報をご確認ください。

参考文献

・梶嶋政司、原口大輔「資料からみる糸島の歴史」(『九州大学附属図書館付設記録資料館ニューズレター』17、2023)
・「上書きされた景観―廣瀬文庫本『筑前名所図会』の再発見―」(『九州大学附属図書館研究開発室年報』2019/2020、2020)

第60回貴重文物展示&講演会「資料からみる糸島の歴史」

開催日:2023.11.01 〜 2023.11.30
開催場所:九州大学中央図書館(伊都キャンパス)3階エントランス【入場無料】
詳細はこちら

今回デジタル化した一部の資料の現物やパネルを展示しており、特に廣瀬文庫本『筑前名所図会』は再発見されて初めて現物が公開されます。
11月21日(火)には関連講演会も開催されますので、ぜひご参加ください。

【担当窓口】

九州大学附属図書館 eリソース課
〒819-0395 福岡市西区元岡744  イーストゾーン 中央図書館
Tel. 092-802-2477
Fax. 092-802-2465
E-mail:toesensyoku@jimu.kyushu-u.ac.jp

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