展示「真仮名、かな、カナ ― 仮名と文体の発達史―」開催報告

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 附属図書館では、5月13日から21日まで第57回貴重文物展示「真仮名、かな、カナ ― 仮名と文体の発達史―」を中央図書館を会場に開催しました。この展示会は九州大学開学記念行事の一環として開催したもので、「春日政治・和男文庫」を中心に25点を展示しました。同文庫は、親子2代にわたって九州大学文学部国語学・国文学講座の主任教授として訓点語学の研究に邁進された春日政治・和男博士が蒐集したコレクションであり、国語学・国文学全般にわたる古写本・古版本約400点には、「金光明最勝王経」をはじめ類本のない貴重書を多く含んでいます。9日間の会期中には、学内外から約550名の方が訪れ、展示資料の万葉仮名を判読したり訓点を用いて経典の漢文を読み下したりしながら、熱心にご覧になっていました。
 また5月21日には、関連講演会「万葉仮名の世界 ~『仮名発達史序説』続貂~」を開催し、本学人文科学研究院の高山倫明教授が、展示会の内容に沿いながら、万葉仮名(真仮名)の表記や訓点から平仮名や片仮名が誕生し、日本語の表記方法が成立していった過程について、講演を行いました。来場者は135名にのぼり、講演会後には展示会場で高山教授に熱心に質問をする姿も見受けられました。
 春日政治・和男文庫は目録データを全点公開しているほか、本学P&Pつばさプロジェクト「デジタル人文学における研究資源オープン化と研究プラットフォーム構築に向けた基盤的研究」の協力により、一部資料をデジタル化し附属図書館Webサイトより公開しています。
図書館Webニュース:春日政治・和男文庫の貴重資料(31点)を電子化・公開しました

 

展示会の図録も公開しています。ぜひ、ご覧ください。
図録「真仮名、かな、カナ -仮名と文体の発達史-」

 

展示会の様子

高山先生によるご講演の様子