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第5章 ダーウィン
チャールズ・ダーウィン(Charles Robert Darwin / 1809 - 1882)
「種の起源」で生命観を一変させた科学者
ダーウィンは、19世紀イギリスの自然科学者で、進化論の提唱者として広く知られています。彼の理論は、生物が固定された存在ではなく、環境との相互作用を通じて変化(進化)していくという考えに基づいています。
1831年から1836年にかけてのビーグル号による航海で、南米大陸やガラパゴス諸島などを訪れ、多様な動植物の観察を通して進化についての思索を深めました。特にガラパゴス諸島のフィンチ類などから、生物が環境に適応して変化するということに着目しました。
『On the Origin of Species: by Means of Natural Selection, or the Preservation of Favoured Races in the Struggle for Life』(1859)は、日本では『種の起源』として広く知られています。
本書では「自然選択(natural selection)」という仕組みによって生物が世代を重ねながら少しずつ変化し、新しい種が生まれる過程が示されました。当時の常識を覆す革新的な理論でしたが、現在では進化生物学の基礎として、世界中の科学者に受け入れられています。
1. On the origin of species : by means of natural selection, or the preservation of favoured races in the struggle for life (種の起源)
Charles Darwin 1859年 イギリス
九州大学医学図書館所蔵(QH 365/D 228/1859) 【 詳細情報 】
本書は、生物の多様性とその変化の過程を、「自然選択(natural selection)」という科学的枠組みで初めて体系的に説明した進化生物学の原典です。
「種は不変の創造物である」との従来の見方に対し、すべての生物は環境や時間とともに変化し、共通の祖先から分岐してきたという新たな進化観を提示しました。
この理論は生物学に革命をもたらし、医学・遺伝学・社会科学にも大きな影響を与え、現代科学思想の基盤となっています。
2. The descent of Man, and selection in relation to sex (人間の進化と性淘汰)
Charles Darwin 1887年 イギリス
九州大学医学図書館所蔵(QH 365/D 228/1887) 【 詳細情報 】
本書は、人間を自然選択と性選択の対象として初めて本格的に論じた科学書です。
性選択は、異性への魅力や同性間の競争が進化を導くという理論で、人間や動物の特徴の多様性を説明します。
全3部構成で、人間の身体や精神の進化、性選択の仕組みを豊富な観察とともに考察しています。
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