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Announcement
【開催報告】第62回貴重文物展示「炭鉱札-法的グレーゾーンの「お金」のようなもの」
展示
九州大学附属図書館では、本学が所蔵する貴重資料を広く公開するため毎年、貴重文物展示を開催しています。
第62回貴重文物展示「炭鉱札 -法的グレーゾーンの「お金」のようなもの-」では、令和7年12月9日から25日にかけ、付設記録資料館との共催で、付設記録資料館産業経済資料部門がその前身となる九州大学石炭研究資料センター時代から蒐集してきた炭鉱札をとりあげました。
福岡はかつて筑豊や三池など多くの炭鉱を抱える石炭の一大産地として、北九州の製鉄とともに日本の近代産業の基礎を支えていました。炭鉱の経営資本は財閥から中小まで様々な規模がありましたが、それら多くの炭鉱で働く労働者たちに賃金の一部として支払われた“お金のようなもの”が今回展示した炭鉱札です。
中央図書館3Fエントランスで様々な炭鉱で江戸末期から戦後にかけて発行された炭鉱札43点を公開し、炭鉱札のはじまりや法的な位置づけ、会社や労働者にとってのメリット、 主要な炭鉱などに関するパネル解説などを加え、炭鉱札から垣間見ることのできる北部九州地域の近代史の一端を感じていただく展示としました。
展示された炭鉱札は、非常に精巧な紙幣のようなデザインのものもあれば、手書きで書かれた粗悪なものもあり、参加者はそれぞれの炭鉱札のデザインや額面、解説パネルを興味深く見つめていました。
展示会の初日には地元テレビ局の取材もあり、福岡地域における石炭・炭鉱関連情報への関心の高さが窺われました。
12月18日には、付設記録資料館産業経済資料部門の宮地英敏准教授による関連講演「江戸・明治・大正・昭和と炭鉱札 -記録資料館の炭鉱札を中心にして」も開催されました。
参加者は、当時の炭鉱労働者の実際の働き方や日々の暮らしぶりにも触れながら、現代的な視点から炭鉱札の持つ機能や歴史的経緯について知る機会となり、会場参加者、オンライン参加者いずれからも質問が出るなど、大変盛況な講演となりました。
展示会の様子
宮地先生によるご講演
講演会の動画を公開しております。ぜひ、ご覧ください。
https://youtu.be/az-dyla1oN4
本展示会の経費の一部は図書館へのご寄附により皆様からご支援いただきました。
心よりお礼を申し上げます。