レファレンス協同データベースでのレファレンス事例公開(2022年6-8月)

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附属図書館では、資料の所在、文献調査、事項調査、検索ツールの利用方法など、図書館員がお手伝いするレファレンス・サービスを実施しています。

このレファレンス・サービスにおける質問・回答の事例の一部について、全国の図書館のレファレンスサービスの向上や、一般市民による調査・研究に広く資するよう、国立国会図書館のレファレンス協同データベースに「レファレンス事例」として積極的に登録し、一般公開を行っています。

2022年6-8月公開事例

Q.(KYUA-0137

九州地区では戦後、筑豊を中心に多くの炭鉱に硬式野球部が生まれ、社会人野球の強豪チームも出てきた。
①「日鉄二瀬」チームは都市対抗準優勝も果たしているが、九州大学中央図書館所蔵の『日鉄二瀬六十年史』には野球部の活躍の記述があるか。 二瀬だけでなく他のチームへの言及もないか。
➁1948年から「全国炭鉱大会」という大会が約10年間開催されており、福岡県からは「三井田川」(田川市)「嘉穂鉱業」(稲築町)「二瀬」などが出場している。 九州大学中央図書館所蔵の『九州石炭協会月報』には、大会結果などを記録した部分があるか。
➂九州地区にはそのほかにも、福岡=日炭高松、三井山野、栢木炭鉱 佐賀=杵島炭鉱 長崎=日鉄北松、紋珠岳炭鉱、伊王島炭鉱 熊本=四ツ山鉱業、万田炭鉱・・・といったチーム名が見られる。 これらのチームに関する記述があったら、教えて欲しい。
このほかにも戦前から昭和30年代の社会人硬式野球に関する文献があったら知りたい。

Q.(KYUA-0135

東京の月島を卒業研究のフィールドとするに際し、月島の歴史や、もう少し範囲を広げても良いので月島とその周辺についての歴史について書かれた本を教えてほしい。

Q.(KYUA-0095

研究・論文執筆のために日本の政治家の写真を使用したいが、新聞や雑誌に掲載されたものを利用する場合、著作権法の定めに従う必要があると思う。
ネットで検索したところ、「著作権法上、引用が許されるのは次のすべての要件を満たす場合です。」と記載があった。
・「既に公表されている著作物」であること
・「公正な慣行」に合致すること
・報道、批評、研究などのための「正当な範囲内」であること
・引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
・引用部分が明確になっていること
・(明瞭区別性) 引用を行う「必然性」があること
・「出所の明示」があること
これらの条件を踏まえると、研究で取り扱う場合、引用する際に出所を明示すれば条件に足ることになるか。研究目的で画像を利用する場合に気をつけないといけないことがあれば、調査をお願いしたい。

本事業は「九州大学附属図書館におけるレファレンス事例の登録・公開指針」に則して遂行するものとし、公開する事例は質問者が特定できないよう加工しています。

なお、附属図書館では、本学の図書館職員や図書館TA(Cuter)が作成するWeb上の学習ガイドCute.Guidesの各ガイドへのリンク記事をレファレンス協同データベースへ「調べ方マニュアル」として登録する取り組みを既に2019年より継続しています。さらに今回の「レファレンス事例」を加えることにより、図書館の連携協力による知識共有に一層貢献していきます。

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担当

九州大学附属図書館利用者サービス課参考調査係
Mail:toubunken@jimu.kyushu-u.ac.jp (@は半角にご変更ください)
TEL:092-802-2482

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