国際規格IIIFに対応


(左:福岡城下町・博多・近隣古図、右:福岡・博多鳥瞰図

九大コレクションはデジタルアーカイブの国際規格IIIF(International Image Interoperability Framework;トリプルアイエフ)に対応しています。本学で所蔵する貴重書等の高精細デジタル画像をIIIFに対応した画像ビューワーで利用することが可能で、研究・教育等に活用しやすい環境となっています。ぜひご利用ください。

対応資料

九大コレクションで公開している資料のうち、画像(JPEG)ファイルを持つものが対象になります。

資料例

ビューワーの使い方

九大コレクションでIIIF対応した資料には以下のビューワーが表示されています。拡大・縮小・ページ送りなどの基本機能は直感的に操作できるようになっており、その他にも様々な機能があります。

IIIFのメリット

世界中の様々な機関がデジタルアーカイブを構築し、デジタル化した資料をインターネットで公開しています。従来は各機関の画像はそれぞれのサイトに埋め込まれたビューワーで利用する必要がありました。IIIFに対応することで画像はサイトから "解放" され、利用者は自分の好みのビューワーを使って一箇所で世界中のIIIF対応画像を簡単に利用できるようになります。

九大コレクションではUniversal Viewerという汎用的なビューワーを採用していますが、その他にも便利なIIIF対応ビューワーがあります。例えば、Miradorという高機能なビューワーでは、複数の画像を同時に表示・比較したり、注釈(アノテーション)を書き込んだり、彩度・明度を調整したり、といったことが可能です。

【例】次の図は、本学で所蔵している金光明最勝王経第3巻の画像(下図中央)と、フランス国立図書館が公開している敦煌写本画像のなかから同じ箇所(下図左)を、1つのビューワーで同時に表示して比較しているところです。IIIFによって、こういった活用が簡単にできるようになっています。試しに、Miradorのデモサイトを開いて、「+アイテム追加」と書いてあるところに、九大コレクションの画像ビューワーの「IIIFアイコン」(上記画面の右下隅)をドラッグ&ドロップしてみてください。


※画像提供:永崎研宣氏(人文情報学研究所)、http://digitalnagasaki.hatenablog.com/entry/2018/04/09/053545

IIIFの活用事例

デジタル源氏物語 Ver. KIRITSUBO

東京大学総合図書館所蔵『源氏物語』の公開(2019年6月)を契機に始まった有志による検討の成果として「デジタル源氏物語 Ver. KIRITSUBO 源氏物語本文研究プラットフォームを目指して」が公開されました。同サイトでは、本学で所蔵している『源氏物語』資料を含む複数の資料を同時に比較、閲覧することができます。また、テキストデータや現代語訳もあわせて表示することで、研究だけではなく、古典籍を活用した様々な活動に資する環境を構築しています。


※「デジタル源氏物語」より

IIIFの対応事例(一部)

ビューワー

関連情報

画像の二次利用

画像の二次利用については以下をご覧ください。

問合わせ先

附属図書館eリソース課システム企画係
TEL: 092-802-2461
toesystem@jimu.kyushu-u.ac.jp

サイト内検索