「中国の芝居番付〈戯単〉」展示会・学術シンポジウム

中央 公開
開催日
2019.08.26 〜 2019.08.30
開催場所

学術シンポジウム:中央図書館4Fきゅうとコモンズ
展示会:中央図書館3Fエントランススペース

 

 戯単(芝居番付)を利用した中国および東アジア演劇の上演研究を推進するために、九州大学大学院言語文化研究院では「戯単、劇場と20世紀前半の東アジア演劇」学術シンポジウムを開催します。あわせて、九州大学附属図書館では、展示会「中国の芝居番付〈戯単〉:戦前の日本人学者が見た中国劇の名優と名舞台」を開催します。
 九州大学附属図書館には、濱一衛・元教授が1930年代の北京留学で収集した中国演劇資料が濱文庫として保存されています。なかでも、200枚近い中国の芝居番付〈戯単〉は日本で最大のコレクションです。今回はこれに加えて、名古屋大学、慶應義塾大学、早稲田大学演劇博物館からもご出品いただきました。
 戦前の中国に留学した青木正児(1887~1964、京都大学教授)、奥野信太郎(1899~1968、慶應義塾大学教授)、濱一衛(1909~1984、九州大学教授)といった学者たちは、中国の演劇を熱心に鑑賞し、芝居番付〈戯単〉を持ち帰り、大切に保存しました。これらの〈戯単〉は、たいていはお芝居が終わるとともに打ち捨てられるもので、展示品のほとんどが世界に1枚しか現存しないものです。そのため、〈戯単〉は当時の演劇を研究する貴重な資料であるだけでなく、コレクターにとっては垂涎の稀少価値を有しています。
 展示会では、これまでの研究成果をふまえ、〈戯単〉から読み取れることをわかりやすく解説するように心がけています。1枚1枚の戯単から、梅蘭芳をはじめとする往時の名優たち、そしてまた華やかな舞台と京劇や崑曲の魅力を想像していただければ幸いです。

 

【学術シンポジウム】
戯単、劇場と20世紀前半の東アジア演劇
(「戲單、劇場與二十世紀上半葉的東亞演劇」學術研討會)

会  期:2019年8月27日(火)~8月28日(水)
会  場:九州大学中央図書館4Fきゅうとコモンズ
   (〒819-0395 福岡市西区元岡744)
会場までのアクセスはこちらをご確認ください
※申込不要、入場無料
 8月28日午後および8月29日には、中国古典小説研究会も同会場で開催されます。
 詳細は、九州大学大学院言語文化研究院ウェブサイトをご覧ください。

 

【展示会】
中国の芝居番付〈戯単〉:戦前の日本人学者が見た中国劇の名優と名舞台
(日本所藏中國戲單珍品:戰前日本學者所見中國名優與舞臺)

会  期:2019年8月26日(月)~8月30日(金)
展示時間:9:00-18:00
会  場:九州大学中央図書館3Fエントランススペース
    (〒819-0395 福岡市西区元岡744)
会場までのアクセスはこちらをご確認ください
※申込不要、入場無料
 詳細は、九州大学大学院言語文化研究院ウェブサイト をご覧ください。
 

 

 

主催:九州大学大学院言語文化研究院、中国人民大学国学院
共催:九州大学附属図書館
協力:名古屋大学附属図書館、慶應義塾大学三田メディアセンター、同文学部中国文学研究室、早稲田大学演劇博物館
後援:科学研究費・基盤研究(B)「濱文庫所蔵戯単・レコードのデータベース化と保存法の改善」(2016~2020年度、代表:中里見敬)
   演劇博物館演劇映像学連携研究拠点平成29年度公募研究「中華民国期の伝統演劇資料から見る劇場と劇種に関する研究」(代表:鈴木直子)

 


お問い合わせ:
九州大学附属図書館利用者サービス課サービス企画係
E-mail: touservice@jimu.kyushu-u.ac.jp ※@は半角に書き換えて下さい。
Tel: 092-802-2481

 

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