楽地文庫

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所蔵館 : 中央図書館
  • 点数 : 95部698冊
  • 属性 : 文庫
  • 主な資料種別 : 和本, 漢籍
  • 分野 : 哲学・思想・宗教, 文学・語学

福岡藩の漢学者高橋楽地の漢籍を中心とする旧蔵書。多くの図書に福岡図書館のラベルが貼付されており、福岡市の出雲大社教福岡分院の境内に存在した私立福岡図書館(1902-1917)に一時寄託されていた。旧制福岡高等学校に寄贈され、六本松キャンパスの移転により箱崎地区の九州大学中央図書館に収蔵される。

目録

概要

福岡藩の漢学者高橋楽地の漢籍を中心とする旧蔵書。多くの図書に福岡図書館のラベルが貼付されており、福岡市の出雲大社教福岡分院の境内に存在した私立福岡図書館(1902-1917)に一時寄託されていた。旧制福岡高等学校に寄贈され、六本松キャンパスの移転により箱崎地区の九州大学中央図書館に収蔵される。

受入

受入日:1926年3月20日
寄贈者:高橋求身氏
文庫印:なし。寄贈印のみ
旧蔵者蔵書印:「高橋氏図書記」・「高橋知郷」・「楽地」等
分類:NDC
「楽地文庫」のラベル添付

高橋楽地(1809-1874)
福岡藩士高橋武経の子として生まれる。名は知郷、通称は市之進、字は子操、号は楽地または星共。高橋家は代々御料理方として藩に仕えた。
楽地は幼い時から学を好み、文章と書に長じ、かたわら剣法を修めた。天保12年(1841)、父の業を継いだ後、嘉永6年(1853)、藩学修猷館の訓導 となり、またその仁愛教育の厚きを慕い家塾にも弟子が満ち、多くの傑出の士を育てた。明治7年(1874)、病により66歳で没した。

旧玉泉館所蔵の高橋文書

  • 『福岡高等学校玉泉館蔵古文書目録』其三古文書之部
  • 高橋文書(地図) 高橋求身氏寄贈
  • 筑前国郡図10葉(志摩郡之図、御笠郡之図、宗像郡之図、鞍手郡之図、下座郡之図、穂波郡之図、上座郡之図、粕屋郡之図、夜須郡之図、嘉摩郡之図)
  • 林子平『三国接壌之図』(『三国通覧輿地路程全図』)

筑前国郡図は玉泉館が所蔵する代表的な古地図としてしばしば言及されており、福高創立十周年記念近世法制経済社会史料展覧会にも出品されている。現在は箱崎地区の記録資料館(旧保存図書館)に所蔵される。

参考文献

  • 『福岡県碑誌』筑前之部(大道学館、1929)
  • 筑紫豊「私立福岡図書館館史」(『図書館学』6、1958)
  • 玉泉大梁「玉泉館の記」(『九大教養部報』18、1966)
  • 西尾陽太郎「玉泉館―九大教養部歴史資料展示室」『図書館情報』4(11)、1968)
  • 旧制福岡高等学校蔵書」『九州大学附属図書館研究開発室年報』2010/2011
配架場所
貴重書室・準貴重書室
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