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• 『音無文庫書名目録』

受入概要

明治・大正期にかけて、東京大学理学部教授、東京天文台（現国立天文台）初代台長などを歴任した天文学者寺尾壽博士の国語学・国文学関係の旧蔵書。
寺尾家と親戚にあたる法文学部中島慎一教授の斡旋により購入。
分類：旧分類。

• 昭和4.2.15　63477～63538　62部 1464冊 3015円
• 2.20　63885～64080、64161　196部 1153冊 1090.2円
• 2.25　64081～64160　81部 480冊 1057.6円
• 3.5　64162～64287　126部 849冊 811.3円
• 3.11　64369～64569　201部 1103冊 957.9円
• 3.15　64667～64869　203部 1248冊 968.6円
• 7.25　67431　1部 18冊 65円
• 昭和5.3.5　69908～70739　832部 2638冊 1648.7円
• 3.15　70745～71585　841部 1546冊 1531.89円
• 昭和6.2.25　77869～78346　478部 1522冊 1710.31円
• 合計 3021部 12021冊 12856.5円

昭和24年頃の調査では3020部 13792冊 13076円となっている。
契約書の金額も13076円となっている。

追加寄贈分

• 昭和7.2.20　84582～84593　12部 56冊
  84595～84690、84692～84699　105部 225冊
• 3.10　85213～85217　5部 8冊
• 3.25　85109～85110　2部 2冊
• 合計124部 291冊

※音無文庫印が押印されていなものが多い

寺尾壽(1855-1923)
天文学者。福岡藩士寺尾喜平太の長男として福岡に生まれ、藩校修猷館に学んだ。東京大学理学部物理学科を卒業後、フランスで天文学を修める。帰国後、文部省准奏任御用掛、東京物理学校（現東京理科大学）初代校長、東京大学理学部星学科教授、東京天文台（現国立天文台）初代台長等を歴任。引退後は伊豆伊東の音無川のほとりの閑居で国語学国文学関係の古書を蒐集し、読書三昧の生活を送った。

デジタル画像

• 『宇津保物語 (細井貞雄書入本) 』
• 『萬水一露抄 : 源氏物語聞書』
• 『狭衣抄』
• 『源語秘訣』

他機関所蔵寺尾壽関係資料

• 「寺尾寿のノートと稀覯書」（『天文月報』116-3、2023）　「寺尾寿自筆ノート」（大阪大学）
• 寺尾文庫（国立天文台）

参考文献

• 田村隆「音無文庫」『九州大学百年の宝物』丸善プラネット、2011
• 寺尾新「寺尾壽」『父乃書齋』(三省堂、1943)
• 『福岡日日新聞』昭和3年6月12日
• 『九大新聞』12、1928
• 『天文月報』16-9、1923