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西田文庫
目録
概要
瀬高の庄屋・漢学者西田幹治郎の旧蔵書を中心とし、その内柳川藩儒横地玄蕃助旧蔵書が全体の3割を占める。朱子学の書を中心とするが、易占、医学・兵学の書も多数含まれる。文書類は柳川古文書館に寄託されている。
受入
受入日:昭和12年12月6日
数量:413部 1886冊
金額:407.4円
納入者:西田梓(西田孚嘉吉の婿養子)
旧蔵者蔵書印:「西田藏書」「不追拒樓義書之印」「歳寒堂所藏附與明倫堂敬承蘊義塾不敢出他方同門看讀者肅無致孟浪」等
文庫印:なし
分類:旧分類(混排)
帙に「西田文庫」のラベル添付
「歳寒堂所藏附與明倫堂敬承蘊義塾不敢出他方同門看讀者肅無致孟浪」の蔵書印が捺されているものは「歳寒堂蔵書」のラベル添付
また、西田文庫受入以前の昭和10年3月9日・20日に、福岡市内の松浦書店を通じて「歳寒堂所藏附與明倫堂敬承蘊義塾不敢出他方同門看讀者肅無致孟浪」の印が捺された書を23部61冊(計82.3円)購入している。昭和14年1月13日に、『新鋟抱朴子』(「歳寒堂所藏附與明倫堂敬承蘊義塾不敢出他方同門看讀者肅無致孟浪」印、8冊7円)を、3月3日に、『朱子語類』(「不追拒樓義書之印」、60冊30円)を同じく松浦書店から旧制福岡高等学校が購入し、附属図書館六本松分館に収蔵されていたが、キャンパス移転により、現在は中央図書館保存書庫に収蔵されている。
これらと近年追加した『律詩韻函』(「西田藏書」の印あり、5冊)を加えると、合計439部2020冊となる。
デジタル化画像
西田幹治郎(1831-1908)
金栗村庄屋西田寛忠(号波鏡)の子として山門郡小川村金栗に生まれる。名は言度、字は伯軌、通称は幹治郎、号は縮堂。幼くして学問を好み、壇秋芳の鶴鳴堂に入門し、長じて横地玄蕃助の龍山書院で漢学を学ぶ。閉鎖した龍山書院を引き継ぎ、金栗の生家に龍山書院下第一義塾明倫堂(麗川義塾)開設。明治27年に塾内の祠堂に藩校伝習館の孔子像を祀り、春秋二回の祭奠を続けた。また、漆塗細工に巧みで、聖牌祭器等を自製し、それらは現在の伝習館高校での祭奠でも用いられている。明治41年78歳で没した。
横地玄蕃助(1796-1875)
柳川藩中老格横地信之の子。名は威明・敬徳、号は春斎・龍山・独醒。佐藤一斎に学び、また平山行蔵、清水俊蔵に兵法を学んだ。文政7年柳川藩校伝習館学監、万延元年評定所奉行、明治3年藩校文武館教授。嘉永年間に倉永に龍山書院を開設、尽忠報国の精神を高唱し、志賀喬木、西田幹治郎、永松毅、津村宣哲、済田平一、久保田言罕等を輩出。晩年に柳河城下にて歳寒堂(回天社)開設。明治8年80歳で没した。
参考文献
- 『西田家文書目録』柳川古文書館,2003~2005
- 「忘れられた文庫たち : 中央図書館所蔵幕末明治期漢学者旧蔵書群」
- 「西田文庫」(『九州大百年の宝物』丸善プラネット,2011)
- 平成20年度貴重文物講習会資料「中央図書館所蔵 近藤文庫について : 幕末明治期漢学者旧蔵書群」
配架場所
貴重書室・準貴重書室
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