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支子文庫
目録
- 九大コレクション > 支子文庫(下記両方を含む)
- 『田村専一郎蔵書目録』「和書」「第二蔵書」
- 旧玉泉館資料 > 田村文書(古文書・古地図類)
概要
支子(くちなし)文庫は、九州大学名誉教授故田村専一郎氏が、家産と俸給の大部分を注いで蒐集した、国史国文関係図書約1万冊からなる文庫で、氏の歿後、 九州大学附属図書館に収められた。蔵書中、特記すべきは、重要文化財指定、現存最古の『大和物語』写本である。奈良絵本も多く含まれる。なお、古文書・古地図類の一部は旧玉泉館資料(現記録資料館所蔵)に含まれており、浮世絵類を中心とした膨大な美術関係の収集品は北九州市立美術館に収蔵されている。
分類:支子文庫/NDC要目[書名冒頭カタカナ]-通番/複本番号-巻冊番号
旧蔵者蔵書印:「遙青秘笈」「支子舎」「支子文庫」「支子文庫」「梔子山房」「松下人」「遙青山樵」「遙山房」「遙山松下人」「松下人」「遙山麓舎」「遙青」「千載誰賞」
田村専一郎(1887-1975)
岡山県の素封家出身。国文学者。旧制一高を経て、1923年東京帝国大学文学部国文科卒業、同年12月旧制福岡高等学校教授。以後ひきつづき九州大学教養部教授として1961年3月退官まで学生の指導に当たった。退官後は祖原の借家で悠々自適の生活を送った。1975年8月12日歿。
支子文庫諸家旧蔵書及文書類
支子文庫に含まれている九州諸家の旧蔵コレクション(『田村専一郎蔵書目録』により抽出)と受入時に作成された『支子文庫目録』の「文書之部」に分類された文書類
<増田家文書> 87点
増田家は初め本多家に仕え、慶長頃黒田家に仕える。
江戸初期は馬術師範ないし馬医をつとめていた関係で、馬術伝書の類が多く、江戸後期は右筆をつとめていた関係で、他大名宛や幕臣宛書簡の書損じなどをまとめた巻物が多い。平成26年度に福岡市博物館の福岡市史編さん室によってデジタル化された。
なお、増田家文書は記録資料館法制資料部門にも収蔵される(1932.6.10大久保松次郎より購入86669)。
<中野家旧蔵書>7部10冊
柳川藩士中野南強(通称は彦市、号は清渓、1799-1884)の旧蔵書・自筆写本。師である広瀬淡窓の批点が入った書を含む。
<山路家旧蔵書>20部25冊
筑前国学者山路重固(通称は甚九郎、天保中)の旧蔵書・自筆写本。筑前国学者の歌集を多く含む。
デジタル化画像
- 『大和物語 (支子文庫本)』ほか
- 『支子文庫零葉集』
田村専一郎教授が和本の一葉のみ(ないし二、三葉)残ったものを収集し、一枚一枚を裏打ち補修したものであり、既に原本が失われたものや、古活字本など書誌学的に重要な資料を含む貴重なコレクションです。
参考文献
- 「故田村専一郎先生旧蔵「支子文庫」報告」(『語文研究』43,1977)
- 『北九州市立美術館コレクション1974-1994 : 浮世絵版画』(1994)
- 中野三敏『本道楽』(講談社,2003)
- 『福岡古書組合七十五年史』(2003)
- 田村隆「支子文庫」(『九州大学百年の宝物』丸善プラネット,2011)
- 平成20年度貴重文物講習会資料「田村専一郎と支子(くちなし)文庫」
展観目録
配架場所
1階ブックウォール、貴重書室、準貴重書室
利用注記
ブックウォールは中央図書館 資料配置 1階をご覧ください。
貴重書室・準貴重書室は中央図書館 資料配置 準貴重書室・貴重書室をご覧ください。
デジタル化済み資料は九大コレクションからご覧いただけます。
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