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• 九大コレクション > 西田藤次文庫

概要

農商務省植物検査所神戸支所・初代所長であった西田藤次の旧蔵本であり、昭和4年に植物病理学講座が寄贈を受け、文庫として保管されてきたものである。
農学植物病理学関係の資料のなかでも、柑橘類を中心とする。西田の自筆稿本も多数含まれており、日本の病害研究の萌芽を窺うことができる貴重なコレクションである。
農学部の年史にも文庫について記述がある
 

受入

主な資料種別： 和本、和書、洋書 
分野： 農学、植物病理学
受入： 昭和4年～5年
数量： 666冊 ほか報告書抜刷類 
備品番号： 和書5110～5410、5447～5521、洋書10491～10615
旧蔵者蔵書印： 「農学博士西田藤次蔵書之印」「西田」
分類： 簡易分類・NDC
装備： 「西田藤次文庫」のラベル貼付

西田藤次（1874～1927）

尾張名古屋藩士植松有経の二男として生まれ、後に判事・政治家の西田忠之の娘婿となる。札幌農学校で宮部金吾に師事し、卒業後、農商務省農事試験場九州支場病理部主任、植物検査所神戸支所初代所長等を歴任した。柑橘類の病害研究で先駆的な業績を残し、晩年は熊本医科大学に在学して人体病理学を修め、それを植物病理学に応用する意図を持っていたが、それに至らずして急逝した。北海道大学大学文書館に西田藤次関係資料が所蔵されている。

「農学博士西田藤次氏小伝」『札幌博物学会会報』9-2,1927
江崎悌三「九州病害虫研究会の回顧」『九州病害虫研究会報』1,1955
『九州大学五十年史』学術史上巻第3編農学部,1967
「受講ノート : 札幌農学校生の学業記録」「大学文書館業務記録（２００８年１月～１２月）」『北海道大学大学文書館年報』4,2009
「西田文庫」『法政』2014年度6月号