九州大学附属図書館企画展
「東西の古医書に見られる身体」−九州大学の資料から−」
平成10年5月11日ー17日


 会場


  小宇宙としての身体   体内を観察しない中世のヨーロッパ人
  新世界の探検   人生の空しさ
  筋肉の「美」   固定観念にとらわれていた学問
  身体を教える   気流れる身体
  西へ伝わる東洋医学 10  東へ伝わる西洋医学
11  新しい生命のイメージ 12  身体を語ることば
13  百科事典に見る身体

ごあいさつ

この展示会は,九州大学附属図書館医学分館,医学部解剖学教室 に主に所蔵する古医書,解剖学人体模型及び臓器模型を中心とする 貴重な資料を展示し,学内外の皆様にご覧いただき,九州大学の図 書館に対してご関心とご理解を深めていただこうという意図で開催 いたします。

本学には,図書を中心とする膨大な学術資料が保存されておりま す。それらは,購入したものであったり,篤志家からの寄贈であっ たりさまざまですが,明治以来の前身を含めて長い九州大学の歴史 のなかで,収集,整理,保存され,大学の教育研究活動に利用され ている資料です。

それらは,先人の知的営みが文字や画像により記録され,蓄積さ れた,いわば人類の知恵の宝庫であり,図書館は,文化財の集積場 所であります。

今回の展示会は,昨年初め,本学言語文化部のヴォルフガング・ ミヒエル教授が研究用文献を探すため本学保存図書館の書庫に入ら れたところ,貴重な古医書が書庫内に配架されているのに気づき, 以後数回に渡り古書探しの調査をなさいましたが,その結果として 『東西の古医書に見られる身体』展を企画いたしました。

この展示が,皆様に新しい発見を求めて大学図書館をさらに活用 されるきっかけとなることを切に願うものであります。

平成10年5月11日

九州大学附属図書館長

有 川 節 夫


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