Kyushu University Medical Library: Collection of Old Medical Books Pictures and Comments

アムボラス・パレ
Ambroise Paré (1510-1590)

Ambroise Pare: Opera. Parisiis: Apud Jacobum Du-Puys, 1582. 210 x 350mm. 医学分館貴重図書コレクション: WO/P 227/1582/貴重

　アムボラズ・パレはルネサンス時代のフランスの名医である。フランス語の初版は１５６２年リヨン刊で再版を重ね、１８４１年のマルゲーニェ（Malgaigne）校訂本を最終とする。諸国語に訳され、ラテン語版は８種ある。日本へは江戸初期にバトゥス（C. Battus）によるオランダ語版が輸入されて和蘭流外科に影響を与え、不完全ながら抄訳もある。

近世外科学の源となったパレの『大外科学全集』

『大外科学全集』ラテン語訳、パリ、１５８２年。

　人体は、敬虔な中世とは異なり今では奇跡ではなく、むしろ複雑な機械にたとえられるようになり、義足や義手は非常な発展を遂げている。

『大外科学全集』（ラテン語訳、パリ、１５８２年） 140 x 250 mm.

人間の骨格が墓堀人としてすきを持つ。

パレ『全集』パリ、１５８２年刊。（九州大学附属図書館医学部分館蔵）【原文の書名など】